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株式会社オプトホールディングを退職して株式会社KUFUにジョインします

こんにちは、勝股です。 先日12/26を最終出社日として、3年8ヶ月勤めた株式会社オプトホールディングを退職しました。

オプトでなにしてたの?なんでオプト辞めたの?今後なにやるの?を詳しくお話出来なかった方もいるので、この退職エントリで今までを振り返りながら、詳細をお伝えできればと思います。

オプトに入社した経緯

大学生時代はずっと塾の講師をしていて、すごく楽しかったこともあり、そのまま学校の先生になろうかなって思っていました。遅すぎた意思決定のため、大学5年生に進級して教員免許を取り始めました。

教員過程で色々な情報に触れ「あ、けっこうカッチリしてて自分に合わないかも」と思い、教員課程を降りました。そこからは「自分で塾やりたいなー。でも『こういう人が社会では必要になるから、こういうことをやろうぜ〜!』って他の会社のこと知らない自分が言うのもなー。3年くらいどっかの会社に勤めたいな。」と思って就活を始めました。

当時 SNS での就活がまだ走りだった頃、株式会社ソーシャルリクルーティング(現ポート株式会社)の主催する採用イベントでオプトと出会いました。インターネットが家に通じたのが2011年だったので、レガシーな家庭育ちの僕にしてはけっこうなファインプレイだったと思います。

その採用イベントでは、大原 一峰さんという当時のオプトの人事部長で、その後の僕の上司、そして恩師となる人に出会います。その後「オフィスに遊びにきなよー」とメッセージをもらってから選考に進み、あれよあれよという間に内定をいただくことができました。

オプトから内定をいただいてからは、

  • 面接で会った人が体温の通った優秀な人だった(ただの冷徹なロジカルモンスターじゃなかった)
  • 若くて裁量持って働けそう
  • たくさん働いても怒られなさそう

この辺りが決め手になり、オプトへの入社を決めました。入社までに同期と何度も会っては「これはかなりいい会社に巡り会えたぞ」と感じていたのをよく覚えています。

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インターネットに触れ始めたのが遅かったのもあり「インターネット広告の会社に入るし、自分もその辺の知識つけなきゃ!」と時計の EC を運営し始めたり、広告出稿したり、必死にインターネットに触れるようにして残りの学生時代を過ごしてました。年間5000円くらいしか利益が出なかったのでやめました。(センスない)

オプトに入社してから

新卒採用担当から中途採用担当になるまで

入社してしばらくは新卒採用を担当していて、いわゆる合同説明会っぽいやつに出てたりしました。ぼくは大勢を前に話をすると声が高くなるタイプで、「なんか勝股の声の高さちょっとアレだからいい声になるトレーニングしよう」と、カラオケで玉置浩二の田園をいい声で歌うっていう効果があるのかわからないトレーニングしてました。

入社して半年くらいして、前任の中途採用担当の方が辞めるなどの事情で僕が中途採用担当に着任しました。最終出社日の送別会でずっとそばで働いてきた先輩から「勝股ほど怒られてる人は見たことない」ってコメントをもらうくらい、この頃のぼくは本当に仕事が出来ないやつで、よく上司に怒られてました。(今も別に仕事が出来るわけじゃないけど)

「何が理由でそんなに仕事が遅くなってるの?」って言われた時に「タイピングスピードが遅いだけです」って反論するくらい頭の悪い斜に構えた新卒でした。仕事が出来ない上に素直じゃないって今考えても本当なんなのって感じで、当時育ててくれた皆様には本当に頭が上がりません。特に、死ぬほど恩を感じているのは先にも書いた恩師の大原さんで、感情で生きてた僕に「論理的な判断」というどんな領域でも使える武器を持たせてくれました。

具体的に何をやっていたかというと、判断の事象、相反する状況やステークホルダーなど判断に必要な情報、下す判断、判断に伴うリスク、リスクに対するフォローなどの各情報を、「僕がインパクトの大きい判断をする度にExcelに記載し大原さんからフィードバックをもらう」というのを新卒2年目の約1年毎日やってました。「俺は勝股以上に勝股の今後を真剣に考えてるよ」という言葉に感銘を受けたのを今でも覚えています。

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自身の判断能力の向上は、「判断」というものは多くの思考領域の上位概念であることを知る深い学びとなり、ハンス・フォン・ゼークトの唱える「無能な働き者」に自分がなってはいけないという焦燥感を持ち続けるきっかけになりました。

中途採用担当からエンジニア組織の立ち上げまで

中途採用担当になってからは、1人で全社の中途採用を担当していた期間もあり、本当に色々な職種の採用を経験させていただきました。セールスや web マーケなど事業サイドの職種、労務や経理などバックオフィスの職種、データサイエンティストやコーポレートベンチャーキャピタリストなど、この規模の会社だからこそ携われた職種もあったのかなと思います。自社の求人を数多ある他社の求人と比較してどう光らせるのかを、たくさんの職種で考えられたのはめちゃいい経験になりました。

その後「エンジニアの組織をつくるぞー」という会社をあげてのプロジェクトに参画し、エンジニア組織にベタ付きの専属人事になりました。

その時の詳細はこちらの記事に書きました ↓

www.katsumatablog.com

このエンジニア組織「 Opt Technologies 」の立ち上げは、自分の特性と相性が悪くなかったようで、自分のキャリアにとっての転機になり、ちょっとエンジニア採用に明るい人事的な感じで、有り難いことに登壇の依頼を頂いたり、いくつかのメディアに取り上げていただくことになったりしました。

ネット広告代理店のオプトがエンジニア採用に成功した4つの理由とは|TechClips[テッククリップス]

hr.wantedly.com

seleck.cc

tech-eight.connpass.com

Opt Technologies の採用がいい感じにできたのは、謙遜抜きに「勝股の採用スキルがすごい」わけではなく、予算や権限の渡し方といったエンジニア採用にかける会社の覚悟や、エンジニア各人の採用にかける熱量や能力の高さなど、色んな力学が同じ方向に大きく働いたから上手くいったものだと思っています。あやかり上手。

アニメやゲームなど話の合うエンジニアが多かったので、ご飯に行ったり、社内のバーで寿司をつまんだりしながら色んなことを教えてもらった覚えがあります。

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Opt Technologies のエンジニアの特にいいところは、本当にプログラミングが好きな人が多いところです。ランチや飲み会の席に技術に詳しくない僕がいても、技術の話ばっかりするんですよね。おかげさまで自然とその辺の知識が増えていきました。僕の個人 MacScala をインストールしたエンジニアもいました。 技術を知ろうとする人にも親切で、技術に関する質問を受けてくれる専用のチャンネルを Slack に設けてくれてたりしました。

このあたりで最も嬉しかったのは、オプトの半期に一度の表彰で、Most Valuable Team として Opt Technologies が表彰されたことです。

表彰は成果への賞賛や次期への期待など、色々な意味が込められているものだと思っていますが、自分が関与した組織が会社から公的に認められたような気がして、自分が立役者でもなんでもないのに、死ぬほど感動したのを覚えています。自分の個人賞ではない賞で、壇上で大泣きするくらい胸が熱くなる仕事が出来たことは本当に誇りに思います。

なんでオプトをやめるのか

すごくざっくり言えば、

  • 組織への貢献範囲を広げたいと思ってた
  • 超少人数から妥協採用無しの組織がつくれるスタートアップに前から興味があった
  • 個人的にいいと思っていた会社から前向きな声がかかった
  • 仕事の状況や家庭の状況鑑みて動くなら今だった

みたいな感じです。 Opt Technologies は本当に好きな組織でしたし、僕が抜けることで多少なりとも迷惑をかけることが目に見えていましたが、それでも次の環境でやってみたいことがあり、わがままを貫き通したという感じです。

「勝股がいるから」という理由で入社したエンジニアがいるなんて、そんなおこがましいことは思っていませんが、それでも採用に携わった人事が1年も経たない間にやめていくことには、本当に申し訳なさを感じています。ただ「もう勝股いなくても問題なく回りそうかも」と思ったことも事実なので、申し訳なさを感じてはいますが、心配はそんなにしてません。(お前に心配される筋合いないわって感じかもしれませんすみません)

次はどこで何をするのか

1月からは SmartHR というクラウド型労務ソフトウェアを展開しているスタートアップ、株式会社 KUFU で採用や制度設計を担当する人事をやります。(一応人事責任者という肩書)

など各ピッチで優勝している今とても勢いのある会社で、自分にとっては身分不相応なくらい、いい会社です。企業の成長確度が高く、自分のやりたいことがやれそうで、働いているメンバーみんな優秀などたくさん良いところはあるんですが、特に経営層に強く惹かれてジョインすることを決めました。

「スタートアップは1年後どうなってるかわからない」みたいなところがあると思うんですが、それでも「この人達についていって、それでもだめならまあいっかって納得できそう」と思えたのが決め手になりました。

kufuinc.com

力不足なりに一生懸命がんばって組織に貢献していきたいと思ってます!

We Are Hiring!!!

KUFU でもオプトでも人材を積極的に採用しています!

KUFU では Web マーケ、セールス、インサイドセールス、カスタマーサクセス、エンジニアなど多数採用しています!ご興味ある方はぜひ勝股までお声がけください!

kufuinc.com

オプトでもディレクター、エンジニア、そして僕が担っていた Opt Technologies の人事など色んなポジションで採用しています!こちらもぜひ!

www.wantedly.com

終わりに

活躍してる同期に刺激をもらったり、自分の力不足に怒りや悔しさを覚えたり、難度の高い仕事を完遂した時にこれ以上ないくらい喜んだり、そんなたくさんの感情が詰まったオプトでの生活は、毎日が文化祭の前日のような感覚で、僕にとって青春そのものでした。

周囲に迷惑をかけながらやめていく者の務めは、外からその会社のバリューの向上に貢献することだと思っているので、「元オプト / Opt Technologies の人材がけっこう良いらしいぞ」と言ってもらえるようなパフォーマンスが出せるよう、精進します!

3年と8ヶ月の間、本当にありがとうございました!!!新天地でもがんばります!!! f:id:peroli:20161231022810p:plain