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スマホゲーム界で近年稀に見る俺的スマッシュヒット『ポケモンコマスター』を周囲に流布したいという話

僕が保育園のバンビ組の頃から齢26の現在に至るまで、22年も続いている唯一の趣味がゲームである。

小学校の頃は視力が1.2下がるくらいゲームをしていたし、中高ではPS2が3台壊れるくらいやり込んだし、大学の頃はメダロットの新作が発売するという理由で休みを取ってたし、大学は外国語学部英語学科に所属していたにも関わらず「ゲーム脳という言説に対するアンチテーゼ」という論文を書くくらい寝ても覚めてもゲームに没頭していた。この記事では、そんなゲームしかやってきていない人間が「ポケモンコマスター」がいかに素晴らしいかを記して行きたい。

ポケモンコマスターをなぜ素晴らしいと考えているかがわかる背景

ゲームのトレンドはデバイスの変化に伴い据え置き機からスマホへと流れてきた。スマホゲーム、特にソーシャルゲームの多くはライトユーザー層への門戸が広く、戦略性に富んだタイトルが少ない。「本格シミュレーションRPG!」と評している作品でもさして本格でないものが多いと感じているところ。ただ、どのソーシャルゲームにも支持されるポイントがあり、それが自分に当てはまらなかったというだけでもある。

個人的にはプレイヤーの能力が変数の割合として大きいものが好きで、例えば将棋や囲碁のようにプレイヤーの能力がモノを言うゲーム、プレイヤーの介在余地の多いゲームが好きである。これが「強いキャラがいればゲームはかなり優位に進められる。強いキャラを求めてたくさんガチャを引いて欲しい。」という多くのソーシャルゲームの特性と相反しやすく、双方のバランスが取れた良いソーシャルゲームはあまり出てないように思う。直近触れてきた中で比較的バランスが取れていた作品は「実況パワフルプロ野球(iOS / android)」かと思う。少しガチャの引きがモノを言う感はあるが、プレイヤーの介在余地が比較的多く1年以上ハマっていた。

ただこの記事はパワプロ崇拝が目的ではなく、掲題の通り「ポケモンコマスター」というタイトルを賞賛し流布することを目的としている。前置きが長くなったが以下より本来の目的を果たしていこうと思う。記載の必要は特に無いとは思うけど、僕はこのタイトルの制作関与者等のステークホルダーでは無く、一介のゲームフリークというだけです。

ポケモンコマスターとは

4/19にApp Storeよりリリースされたポケモンの新作スマホアプリ。androird版は以前よりリリースされていたよう。

ポケモンとHEROZが贈る、ポケモンのスマートフォン向けゲームアプリ最新作 『ポケモンコマスター』発表! |ポケットモンスターオフィシャルサイト

公式サイトから説明文を下記に引用する。

ポケモンコマスター』は、ポケモンのフィギュアを使って戦う戦略対戦ボードゲームだよ。『ポケモンコマスター』では、沢山の異なる特徴をもつポケモンフィギュアを集めて組み合わせ、自分だけのデッキを作って戦うよ。自分と相手が交互にフィギュアを動かして、先に相手陣地のゴールにたどり着くのが目的! 『ポケモンコマスター』を手掛けるのは、世界最高峰の人工知能(AI)をコア技術としてもつ、HEROZ株式会社。同社のスマートフォン向けアプリ「将棋ウォーズ」に採用されているAIは、現役のプロ棋士に初めて勝利した実績を持っているんだ。 株式会社ポケモンの「ポケットモンスター」の世界に、強力なAIが組み合わさったことで、今までにない、新たなポケモンの遊びが生まれたよ。

ざっくり言えば将棋とカードゲームを掛けあわせたようなもの。遊戯王のダンジョンダイスモンスターズに近いように感じる。それにしても文調がポップで非常に良い…。というかもうこのタイトルが好き過ぎて全てがよく見える。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の真逆状態。リリース2日で既にファン。

ポケモンコマスターの何が素晴らしいか

ここからはポケモンコマスターがいかに素晴らしいタイトルなのかを少項目に分けて解説したい。

ゲームのバランスが素晴らしい

先に述べた通り、ソーシャルゲームの特性とプレイヤーの介在余地如何は相反しやすいが、ポケモンコマスターでは非常に高い水準で双方のバランスが取れている。これが何を指すかというと「金に物を言わせたプレイヤーが必ず強くなる」という構図が成り立ちにくくなる。どの部分でバランスを取っているのかと言えば、「チェスライクなゲームモデル」「非選択性、確率依存のコマ同士のデュエル」「デュエルにおける"ミス枠"の配置」の3つだと個人的に考えている。

チェスライクなゲームモデルであるためプレイヤーの介在余地が大きく、知略に富み判断能力の高い人がゲームを優位に進めやすい。またコマ同士が隣り合わせた際に、相手コマと対決しどちらかを退場させるデュエルでは、コマが繰り出す技をルーレットで決める。このルーレットにはミスの枠が必ずあり、一定の確率で技を発動できないことがある。例えばこんなことが起こる。

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ダイヤモンド・パールでは伝説のポケモンとして扱われていたディアルガ。レアリティも高く、高い能力を持つ。ただミス枠が少し大きい。

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もはやビジュアルだけで弱そうだとわかるビードルポケモン本作でこの2体を戦わせたら間違いなくディアルガの勝率が100%だと言い切ってもいいくらいの戦力差。ただポケモンコマスター特有の要素があることで、

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これが f:id:peroli:20160421073101p:plain

こうなる

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腹立たしいビードル

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そして敗者は右下の墓地(ポケモンセンター)へ。デッキが弱くても確率を味方につけたり、プレイヤーの能力が高ければゲームを優位に進めることも出来るようになる。

ゲームをストレスなく進められる設計が素晴らしい

UI / UXが非常にスマートに設計されており操作にストレッサーが全くない。デュエルにもシンプルだがきちんとバトルエフェクトがあったり、相手陣地のゴールにたどり着くときにも達成感を演出するエフェクトがある。

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BGMも綺麗な物が多く、ガチャにも煽るような下品な表現もない。スマホのゲームにおいてはストレッサーの多少が継続性に直結しうる要素なので、それが極端に少ない本作は長く遊ぶに申し分ない作りだと言える。

友人との対戦が本当に本当に素晴らしい

空間を共有しながらするゲームが何よりも面白い。Nintendo64大乱闘スマッシュブラザーズポケモンの通信対戦が大好きな僕は本当にそう思う。そしてポケモンコマスターは「ラウンジ」というメニューから、本作ポケモン同様近くにいる人と"通信対戦"が出来る。勿論スマホなので無線。実際にやってみた。

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対人戦になると5分の持ち時間が設けられる。これは正に将棋さながら。

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実際にやってみて驚いたのはタイムラグの無さ。有線ケーブルを使っているかのように驚くくらいラグや処理落ちが全くない。スマホ1台あれば、洗練されたボードゲームが無料で出来るようになってしまった。本当に素晴らしい。

終わりに

記事を書いてみたら想像以上に賛辞しかなかった。近くにコマスタープレイヤーを増やしてみんなと対戦していきたい。

ちなみにチュートリアル終了時の1番初めのガチャでぼくはビードルにやられたディアルガを引きました。

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